• 少年ナイフ 初期4作品をリマスター、紙ジャケット仕様でSHM-CD化!
    4タイトルすべてにボーナストラックを収録!

    「Burning Farm」「山のアッちゃん。」「Pretty Little Baka Guy」「712」の少年ナイフ初期4タイトルが
    リマスター&高音質SHM-CD化して7/1(水)に徳間ジャパンコミュニケーションズより再発されます!


    今回のCD化にあたり、マスタリングに関しては初期タイトルのレコーディング及び制作にも関わった、音楽家/音楽制作者の宇都宮泰氏が担当。
    「Burning Farm」「山のアッちゃん。」「Pretty Little Baka Guy」に関してはオリジナル盤のレコードの音を再現すべくマスターより忠実にリマスタリング、「712」に関してはオリジナル盤の音を再現すべくマスターより忠実にリマスタリングを施しました。

    また、各タイトルにはボーナストラックを収録。
    当時リリースされたコンピレーションアルバムからの曲や「ロケットにのって」のアウトテイク、また、現メンバーによる最新ライブ音源など盛りだくさんの内容となっています。

    少年ナイフのバンド結成~そのオリジナルな世界観を決定づけるまでにいたった貴重な初期4タイトル、決定版ともいえる高音質バージョンでのリリースです。紙ジャケット仕様!

    ぜひ、皆さんお聴きください!

    徳間ジャパンコミュニケーションズ
    http://www.tkma.co.jp/jpop_top/shonenknife.html

    ※SHM-CD (Super High Material CD)とは...
    通常のCDとは別種の液晶パネル用ポリカーボネート樹脂を使用することにより素材の透明性をアップ、マスタークオリティに限りなく近づいた高音質CDです。

    なおこによるセルフレビュー

    BURNING FARM
    SHM-CD / TKCA-10147 ¥2,759(+tax)

    1981年の年末にバンドを結成して、82年に宅録の自主制作カセット「みんな楽しく少年ナイフ」をリリース。カセットに収録された曲も何曲か「Burning Farm」に収録されている。

    その後、82年の終わりごろzero recordsの平川さんが偶然、少年ナイフのライブを見かけて声をかけて下さり、アルバムをレコーディングすることに。 83年の3月から5月にかけて、仕事や学校が休みの日にスタジオへ行き、録音。 かかった日数は、レコーディングに4日、ミックスダウンに1日。 ワンテイク録り終わるごとに、面白おかしかったり恥ずかしかったりしたのか、みんなで笑い声をあげていたように思う。 計算されていない純粋な感性で作られたアルバムだ。 日常で出会った本や物や体験を元に歌詞を書いて、そこにメロディーをつけているが、楽しくて、しかも力が抜けたような感覚が特徴的。

    イギリスやアメリカのロックバンドが好きだったので英語で歌いたいと思い、Twist Barbieは歌詞を英語で作った。 NirvanaのKurtをはじめ海外のお客さんにも人気の曲で、ライブの定番曲となっている。

    • ボーナストラック
      • オウムのポリネシア(コンピレーションアルバム「Aura music」より)
      • Watchin' Girl(コンピレーションアルバム「Aura music」より)
      • Banana Fish(コンピレーションアルバム「Aura music」より)
      • Twist Barbie(Live @インド・ゴア New Wave Music Fest 2014 - 2014/11/16)
      • Animal Song(Live @秋葉原 クラブグッドマン - 2014/11/08)
      • Burning Farm(Live @東京 O-nest - 2013/07/14)
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    山のアっちゃん。
    SHM-CD / TKCA-10148 ¥2,759(+tax)

    1枚目の「Burning Farm」は初回プレス1000枚があっという間に売り切れて、追加プレスをするほど。それで、平川さんから2枚目を作ろうと言われ、曲を書いて「山のアッちゃん。」を製作。このアルバムは前作から1年後の84年にリリースされた。今作も直径20cmのEP。当時としても変わったサイズのEPで、バンド同様とても個性的だ。

    1枚目のオリジナル盤は8曲入りで私の曲が6曲、みちえさんの曲が2曲だったのに対して、2枚目はみちえさん5曲でわたしは4曲。このアルバムにはみちえさんの想像力がふんだんに盛り込まれていると思う。読書家で芸術的でちょっぴりパンクなみちえさんの才能がますますもって進化した頃だ。84年の2月から4月の間に、とびとびで7日かけてレコーディングして1日でミックスダウン。

    アルバムタイトルは、ドラマーでわたしの妹のあつこの名前からとった。わたしとみちえさんがフロントで目立っているので、ドラマーのあつこにも目立ってもらおうという事で。レコード盤のレーベルにはあつこの幼少のころの写真を使ってある。タイトルの最後に句点をつけていたけど、これは10年以上も時代を先取りしていたのかもしれない。

    • ボーナストラック
      • Cycling Is Fun(Live @大阪 ファンダンゴ - 2014/03/15)
      • Flying Jelly Attack(Live @福岡 Voodoo Lounge - 2014/07/18)
      • Insect Collector(Live @大阪 シャングリラ - 2014/07/12)
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    PRETTY LITTLE BAKA GUY
    SHM-CD / TKCA-10149 ¥2,759(+tax)

    1985年の7月から翌年の3月までの間で11回スタジオに入って録音。オリジナル盤のリリースは86年。結成以来、ライブは関西メインで時々東京など他の地域に遠征するという形でコンスタントにこなしていた。バンドとして脂が乗ってきた時期だ。振り返ってみると、仕事や学校が休みの日はほとんどをバンド活動に充てていたようだ。

    このアルバムは、わたしの曲が7曲でみちえさんのが3曲。わたしの7曲のうち3曲が英語の歌詞だ。この頃には、アメリカでもアルバムがリリースされていた。そして、85年の夏に初めての海外旅行で、3週間ほどあつこと二人、イギリスへ遊びに行っていたことからも、音楽の英米志向がさらに強まったことがうかがえる。「嗚呼、シンガポール」は、この旅行で使った飛行機の機内音楽を聴いてインスパイアされて作った曲だ。レコーディング期間の途中に曲を作って、それを後の方で録音していた。大阪でSonic Youthのライブに出演したのもこの頃だ。

    「ロケットにのって」「がんばれバイソン」「アントニオバカ貝」など、少年ナイフの代表曲が多く入っているアルバムだ。

    • ボーナストラック
      • ロケットにのって Pluto version(previously unreleased studio outtake)
      • I Wanna Eat Chocobars(Live @鹿児島 SRホール - 2014/07/19)
      • Antonio Baka Guy(Live @大阪 サンホール - 2014/04/26)
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    712
    SHM-CD / TKCA-10150 ¥2,759(+tax)

    前作のリリース後もコンスタントかつマイペースに関西を中心にライブ活動をしていたが、その間、アメリカで何作かリリースしていて、89年の夏には初の海外ライブをロサンゼルスですることになる。この時はみちえさんの都合がつかず、ベースを弾いたことのない友人にサポートを頼み、1か月の特訓の末、無事にライブをすることができたという逸話も。

    のんびり構えているメンバーに、平川さんから、そろそろニューアルバムを作ろうと言われ、曲を書き始めた。このアルバムは、少年ナイフの柔軟性、雑食性を表していると思う。のっけからラップに影響を受けた曲「少年ナイフ」を収録したり、アメリカのバンドとの交流が増えてRedd Krossとの共作があったり、Big DipperのカバーをしたりRedd Kross、White Flagとバンド名をタイトルにした曲も。外国へ行って改めて大阪が好きだと再認識して作った曲、My Favorite Town、牡蠣で食中毒になった体験を曲にしたBlue Oyster Cultなども入っていて、ほんとにバラエティーに富んだアルバムだ。

    当初zero recordsからリリースを計画していたが、メジャーから声がかかってレコード盤ではなく、初のCDとしてのリリースとなった。バンドとして次の次元へ進んでいく第一歩となったアルバムでもある。

    • ボーナストラック
      • Lazybone(Live @高知 カオティックノイズ - 2014/07/28)
      • Red Kross(Live @東京 FEVER - 2011/12/02)
      • Fruit Loop Dreams(Live @岡山 ペパーランド - 2014/07/26)
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    平川 晋

    zero recordsより少年ナイフの初期作品をリリース

    1970年代後半出現した東京ロッカーズに刺激され、日本だけでなく海外の多くの方に聴いて欲しいアーティストを紹介するレーベルzero records設立間もない1982年末、京都銀閣寺道のライブハウス “サーカス・サーカス”で、少年ナイフに遭遇。

    プリミティブでピュアなパワーがありながらしたたかさを内に秘めた何かに触発され、この何かを多くの方に感じて欲しいという願いを込めて、zero recordsからの発信を開始。2人のソングライターという違う視点からの楽曲群がその何かを増幅し、U.S.A.にも波及、Nirvanaの故Kurtにも届いた。

    今ではインドにも達し、昨年のインドのフェスでのギグが、”BURNING FARM”のボーナス・トラックとして紹介されている。今回再発の初期4作はその何かが真っ青な頃から青さが少し残る頃までの作品といえる。
    青さが発散するこの何かを是非感じてただきたい。現在の少年ナイフのライブ・テイクもボーナス・トラックとして収録。

    宇都宮泰(音楽家・音楽制作者)

    少年ナイフの初期作品の録音・制作を担当、
    今回4タイトルのマスタリングエンジニアを務める

    ツイッター / @utsunomiaa_comより

    近年のCDの過剰レベル件。曲によっては正規化レベルをはるかに下回るほど良識的。
    しかし決して無意味に低レベルってわけではない、野心作!
    とにかくこれまでの中で最もマスター(オリジナル・アナログ)に近似させた。

    少年ナイフのマスタリング、実ははじめてのこと。制作そのものに関わったのは3枚目と4枚目のみ。今回の4枚目は大半のミックスが米国向けのマスターから作成したもので、これまでの国内版のどれとも違う。

    3枚目も、主要な楽曲、とくに私が手がけた楽曲に関して、秘蔵の原本から作成。またフルで手がけた楽曲は3曲あるが、1曲はあまりに斬新すぎて、結局不採用だったもの⇒今回ボーナスとして初収録。

    これまでのマスタリング、4枚を揃える方向で調整されているが、今回は極限的に現存するマスターを修復し、少なくとも当時アナログレコードプレス時まで遡り復元。
    4枚の進化を辿れるようにまとめた。
    個人的には彼らの最重要な4枚と思う。

    事務所さんもマスターが早い段階で相当に劣化していることは認識。以前から修復をすすめ、おととしから恒久的なデジタルマスターを作成する計画だったもの。修復に1年以上。

    修復は過去に発売されたレコードやコピーを集め、劣化の無い部分をリストアップし、整合させつなぎ合わせることが基本。おそらく1000箇所以上に及んでいる。細かく見れば、1枚目、レコードプレスの時点で既に劣化が見られ(レコードの解析)るが、レコードを基準と考えた。

    それ以上遡ることは、当時のエンジニアも故人であるし、困難。すくなくともレコードと同等の鮮度までは回復している。その意味でも今回の4枚は高価値。